1級管工事施工管理技士試験問題数と合格ライン
資格試験については、ほとんどの方が毎日仕事をしながら空いた少ない時間や休日を削って学習されていると思います。もちろん、全ての知識を万全にして試験に挑めれば問題ないのですが、実際は少ない時間で合格をしなければなりません。試験勉強をするからには、合格をしなければなりません。間違った学習方法で貴重な時間を消費してしまうのではなく、先ずは試験の詳細をしっかりと把握し対策(作戦)が必要です。
試験の出題数と合格ラインは以下のとおり
内訳 | 出題数 | 解答数 | 合格ライン① | 合格ライン② |
問題A(午前) | 44問 | 33問 | ― | 全体解答数の 60%以上の正解 |
問題B(午後) | 22問 | 20問 | ― | |
問題B(午後) 施工管理 応用能力 ※四支択二 |
7問 | 7問 | 4問 (50%以上) |
|
合計 | 73問 | 60問 | 4問 | 36問 |
②60問回答し36問正解で合格である。
③施工管理応用能力問題を7問中5問正解しないと合格にならない。
④A問題は必須問題21問、選択問題23問(内12問回答)であり、B問題は必須問題17問、選択問題12問(内10問回答)である。
出題数[73問]
解答数[60問]
合格ライン全体解答数[60問中36問※施工管理応用能力含む]正解
施工管理応用能力四支二択[7問中5問]正解
出題項目の内訳表についてはコチラ
問題A・B 出題内容
問題 | 内容 | 出題数 | 解答数 | 詳細 | 出題数 | |
問題A | 原論 | 10問 | 10問 | 環境工学 | 3問 | |
流体力学 | 3問 | |||||
熱工学 | 3問 | |||||
その他 | 1問 | |||||
電気工学 | 4問 | 4問 | 電気工学 | 2問 | ||
建築学 | 建築学 | 2問 | ||||
空調設備 | 23問 | 12問 | 空気調和 | 5問 | ||
冷暖房 | 2問 | |||||
換気・排煙 | 4問 | |||||
衛生設備 | 上下水道 | 2問 | ||||
給水・給湯 | 3問 | |||||
排水・通気 | 3問 | |||||
消火設備 | 1問 | |||||
ガス設備 | 1問 | |||||
浄化槽 | 2問 | |||||
機器材料 | 7問 | 7問 | 機材 | 3問 | ||
配管・ダクト | 2問 | |||||
設計図書 | 契約 | 2問 | ||||
A合計 | ― | 44問 | 33問 | ― | 44問 | |
問題B | 施工管理法 | 10問 | 10問 | 施工計画 | 1問 | |
工程管理 | 1問 | |||||
品質管理 | 1問 | |||||
安全管理 | 1問 | |||||
※ 工事施工 |
(機器据付) | 1問 | ||||
(配管・ダクト) | 2問 | |||||
(保温・保冷) | 1問 | |||||
(その他) | 2問 | |||||
法規 | 12問 | 10問 | 労働安全衛生法 | 2問 | ||
労働基準法 | 1問 | |||||
建築基準法 | 2問 | |||||
建設業法 | 2問 | |||||
消防法 | 2問 | |||||
その他 | 3問 | |||||
施工管理法応用能力※四支択二問題 | 7問 | 7問 | 施工計画 | 1問 | ||
工程管理 | 1問 | |||||
品質管理 | 1問 | |||||
安全管理 | 1問 | |||||
※ 工事施工 |
(機器据付) | 1問 | ||||
(配管) | 1問 | |||||
(ダクト他) | 1問 | |||||
B合計 | ― | 29問 | 27問 | ― | 29問 | |
総合計 | ― | 73問 | 60問 | ― | 73問 |
※工事施工については、令和3年度を参考
1級管工事施工管理技士一次試験 考察
施工管理応用能力問題について
②施工管理応用能力問題は四支択二問題である。(ランダムに回答した場合は正解は1/6)
③出題内容については、四支択一問題(出題数10問)と同じである。
施工管理応用能力については、A・Bの全ての問題中60%以上の正解でも、施工管理応用能力全7問中5問正解しなければ合格にならない。
また、施工管理の問題については、択一形式(ほぼ内容は同じ)の問題が、[10問]必須が出題されている。
施工管理応用能力を5問正解する前提で、実質以下のように考えられる。
出題数[68問]
解答数[55問]
必要正解数[31問]
また、施工管理の問題は合計で60問中17問で必須問題となっていることから、学習ポイントとしては最重要項目である。
施工管理法の出題範囲、工事施工について
②出題範囲が広い。
③機器据付・配管・ダクトがメインである。
工事施工については、施工管理法のうち、
択一で10問中5問
択二で7問中3問
出題されるため、範囲は広いが重要なポイントである。
①機器据付
②配管・ダクト
③保温・保冷
④その他
①と②がメインで出題される。
出題範囲の学習難易度
個人の仕事内容により出題項目の難易度は変わってきますが、学習しやすい項目は順に以下のとおりです。
①範囲が広くなく学習しやすい問題
- 原論[10問]
- 設計図書[2問]
- 法規[12問中10問解答]
- 施工管理(工事施工を除く)[8問]
合計[30問]
②少し覚えづらいが必須問題
- 電気工学[2問]
- 建築学[2問]
- 機器材料[5問]
合計[9問]
③範囲が広いので要点だけは抑えておく選択問題
- 空調設備[11問]
- 衛生設備[12問]
合計解答数[12問]※23問中12問解答
④範囲が広いが必ず抑えなければいけない問題
- 施工管理(工事施工)9問
学習方法について
学習時間が足りないという方は、先ずは過去問を繰り返し学習することをおすすめします。理由としては、
②設問毎に、出題意図を読み取れるようになる。(慣れてくると、大事な設問が見えてくる。)
③数字が適当でない場合の違和感を感じとれる。(設問を見た時、数字を正確に覚えていなくても違和感を感じる。)
①国家試験になりますので、技術者として最低限知っておかなければいけない内容については必ず出題しなければならないはずです。したがって、突拍子もない、あまり重要でない設問は出題しづらいので、過去問と同じ内容がどうしても多く出題されます。
②は、この問題が数値が適当でないとの問いなのか、器具の取付の上下を問われるのか等のポイントがつかめてきます。
③は、設問の数値が覚えている全ての数字と違う場合に、「あ、これは絶対違うな・・・」等と、正確な数字を覚えていなかったとしても正解を選択できる場合もあります。
以下は、効率よく合格するための学習方法となります。
②施工管理(工事施工を除く)・法規・原論の過去問理解から参考書を使用し出題範囲をしっかりと学習する。
③必須問題の中でも覚えやすい機器材料・設計図書を過去問と参考書を使用して学習する。
④必須問題の電気工学・建築学を同じように学習する。
⑤空調設備・衛生設備は選択問題なので、先ずは重要項目を覚える。
⑥施工管理法の工事施工を過去問と参考書で時間の許す限り出来るだけ学習する。
⑦施工管理法・法規・原論の復習を行い8割以上を目指す。
⑧全出題範囲の復習をする。