防振

特徴

  • 共通架台に複数個の回転機械を設置する場合、防振材は一番低い回転数に合わせて選定する。
  • 機器を防振基礎上に設置した場合、機器自体の振動振幅は、防振基礎を使用しない場合より大きい。
  • 防振基礎の固有振動数と設置機器の運転時の振動数が近い場合、防振効果が期待できない。
  • 振動伝達率は、防振架台に載せる機器の重量が大きくなると、小さくなる。
  • 強制振動数とは、振動体に周期的な外力が働くときに派生する振動である。
  • 固有振動数とは、強制的な初期変位を除いた後に派生する振動である。

金属ばね・防振ゴム

  • 金属バネは、防振ゴムに比べて、一般的に粘性が小さいので減衰比が小さく、そのためサージング現象が起こりやすい。
  • 金属バネは、防振ゴムに比べて、一般的に低周波数の振動の防振に優れている。
  • 金属バネは、防振ゴムに比べて、一般的に耐寒性、耐熱性、耐水性、耐油性に優れている。
  • 防振ゴムは、一般に金属ばねに比べてばね定数が大きい。
  • 防振ゴムは、垂直方向だけではなく、水平方向にも防振効果がある。

機器

  • ポンプの振動を直接構造体に伝えないために、防振ゴムを用いた架台を使用する。
  • ポンプの振動を直接配管に伝えないために、防振継手を使用する。
  • 送風機の振動を直接構造体に伝えないために、金属コイルばねを用いた架台を使用する。
  • 送風機の振動を直接ダクトに伝えないために、たわみ継手(キャンバス継手)を使用する。

騒音・振動の組合せ原因として、

  1. 振動・遠心ポンプ・キャビテーション
  2. ウォーターハンマー・給水管・流速が大きい
  3. 流水音・配水管・流水の乱れ
  4. ウォーターハンマー・揚水管・水圧が高い

が考えられる。