令和2年度A[問題 No.11]
[問題 No.11]低圧屋内配線工事に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴厨房用の電動機用配線工事において、金属管と金属製ボックスを接続するボンド線(裸銅線)を省略する
⑵三相3線200Vの電動機用配線工事において、金属管にD種設置工事を施す。
⑶合成樹脂で被覆した機械器具に接続する三相3線200Vの電路において、漏電遮断器(ELCB)を省略する。
⑷CD管(合成樹脂製可とう電線管)を直接コンクリートに埋め込んで施設する。
令和2年度A[問題 No.11]解答
⑴適当ではない。
金属管により低圧屋内配線工事を行う場合には、金属管自体を接地線に使用するので、金属管相互や金属管とボックスなどと接続箇所は電気的に完全に接続する必要がある。接続箇所のうち、電気的に不完全な場合は、アースボンド線(裸銅線)を用いて接続する。
⑵適当である。
低圧屋内配線の使用電圧が300V以下の場合は、ボックスにD種設置工事を施す。なお300Vを超える場合は、C種設置工事を施す。
⑶適当である。
金属製外箱を有する使用電圧が60Vを超える低圧の機械器具に接続する電路には、電路に地絡を生じたときに自動的に電路を遮断する装置を施設する。しかし、
①電気用品安全法の適用を受ける2重絶縁構造のもの
②ゴム、合成樹脂その他の絶縁物で被覆したもの
③誘導電動機の2次側電路に接続されるもの
などはこの限りではない。
⑷適当である。
CD管は、次のいずれかにより施工する。
①直接コンクリートに埋め込んで施設する。
②専用の不燃性又は自消性のある難燃性の管又はダクトに収めて施設する。
PF管は屋根裏などに直接施設できる。
正解:⑴