令和2年度A[問題 No.13]

令和2年度A[問題 No.13]

[問題 No.13]鉄筋コンクリート造の壁の開口補強及び梁貫通に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

⑴壁の開口補強には、鉄筋に代えて溶接金網を使用することができる。

⑵小さな壁開口が密集している場合、その全体を大きな開口とみなして開口補強を行うことができる。

⑶梁貫通孔の径の大きさは、梁せいの1/3以下とする。

⑷2つの大きさの異なる梁貫通孔の中心間隔は、梁貫通孔の径の平均値の2倍以上とする。

令和2年度A[問題 No.13]解答

⑴適当である。
壁の開口部は補強筋を施工するが、鉄筋に代えて溶接金網を使用することができる。
また、開口部柱及び梁に接する部分又は、鉄筋を緩やかに曲げることにより開口部を避けて配筋できる場合、補強を省略することができる。

⑵適当である。
小さな壁開口が密集している場合、その全体を大きな開口とみなして開口補強を行うことができる。

⑶適当である。

梁貫通孔
位置 ①上下方向は、梁せいの中心付近とする。
②梁中央部下端から梁せい1/3の範囲に設けない。
③梁貫通孔の外面は、柱面から梁せいの1.5倍以上離す。
④剪断力の小さい位置に設ける。
直径 梁せいの1/3以下とする。
間隔 孔が並列の場合は、2つの孔の中心間隔を孔径の平均値の3倍以上にする。
補強 孔の径が梁せいの1/10以下かつ、150mm未満で、鉄筋を緩やかに曲げることにより開口部を避けることができる場合、補強筋を必要としない。

⑷適当ではない。
孔が並列する場合は、その中心間隔は孔の径の平均値の3倍以上である。

正解:⑷