ダクト

一般

  • 等摩擦法(定圧法)で寸法を決定したダクトでは、各吹出口に至るダクトの長さが著しく異なる場合だと、各吹出口での圧力差が生じやすい
  • 同一材料、同一断面のダクトの場合、同じ風量では円形ダクトの方が長方形ダクトより単位長さ当りの圧力損失が小さい
  • 低圧ダクトは、常用圧力において、正圧、負圧ともに500Pa以内で使用する。
  • 長方形ダクトに取り付ける風量測定口は、ダクト辺に200mmから300mmピッチ程度で取り付ける。
  • 長方形ダクトの分岐には、一般的に、割込み分岐に比べて加工が容易な片テーパ付き直付け分岐が用いられる。
  • 長方形ダクトの直角エルボには、案内羽根を設け、案内羽根の板厚はダクトの板厚と同じ厚さとする。
  • 長方形ダクトの角の継目は、ダクトの強度を保持するため2箇所以上(750mm以下の場合は1箇所でも可)である。
  • 長方形ダクトに用いる直角エルボには、ダクトと同じ板厚の案内羽根を設ける。
  • 空調用低圧系統の保温を施す長方形ダクトは、一般に補強リブが不要である。
  • 内面に吸音材を張ったダクトは、低周波よりも高周波の騒音に対する消音効果が大きい。
  • 消音ボックスは、ボックス出入口の断面変化による反射効果と内貼りの消音効果をあわせもったものである。
  • 換気や空調ダクトで、防火壁の貫通部と貫通部から防火ダンパまでは、厚さ1.5mm以上の鉄板とし、防火壁とダクトの隙間はロックウールやモルタル等の不燃材で埋める。
  • 幅又は高さが450mmを超える保温を施さないダクトには、300mm以下のピッチで補強リブを設ける。
  • 負圧となるチャンバーに設ける点検口の開閉方向は、原則として、外開きとする。
  • サプライチャンバーやレタンチャンバーの点検口の扉は、原則として、チャンバー内が正圧の場合は内開き、負圧の場合は外開きとする。
  • 排煙ダクトに設ける防火ダンパには、溶融温度が280℃の温度ヒューズを使用する。
  • 防火ダンパーの温度ヒューズの作用温度は、一般系統では72℃、厨房排気系統は120℃とする。

材料

  • スパイラルダクトは、板厚が薄いものでも、甲はぜが補強の役割を果たすため、強度が高いので補強が不要である。
  • 口径600mm以上のスパイラルダクトは、フランジ接合とする。
  • 直径300mm以下のスパイラルダクトの吊り金具には、棒鋼(吊り用ボルト)にかえて亜鉛鉄板を帯状に加工したバンドを使用してもよい。
  • フレキシブルダクトは、無理な屈曲による取り付け方をした場合、圧力損失が大きくなる。
  • たわみ継手は、たわみ部が負圧になる場合、正圧部が全圧300Paを超える場合等には、補強用のピアノ線が挿入されたものを使用する。
  • 亜鉛鉄板製円形スパイラルダクトは、亜鉛鉄板をらせん状に甲はぜ機械掛けしたもので、高圧ダクトでも使用可能である。
  • 亜鉛鉄板製の排煙ダクトは、角の継目にピッツバーグはぜが適している
  • 亜鉛鉄板製の排煙ダクトと排煙機の接続は、原則として、たわみ継手等を介さずに直接フランジ接合とする。
  • 排煙ダクトに使用する亜鉛鉄板製の長方形ダクトの板厚は、高圧ダクトの板厚とする。
  • 排煙用亜鉛鉄板製円形ダクトは、内径450mm以下で0.8mm、内径450mm超え700mm以下で1.0mm、内径700mmを超える場合1.2mmの板厚である。
  • 鉄板製排煙ダクトの角の継目は、気密性の良いピッツバーグはぜとした。

支持

  • 横走り主ダクトは、12m以下ごとに振れ止め支持を行い、末端部にも振れ止め支持を行う。
  • 横走りの主ダクトの梁貫通箇所等の振れを防止できる箇所は、振れ止め支持とみなしてよい。
  • 口径750mm以下の横走りスパイラルダクトの吊り金物は、厚さ0.8mm以上の亜鉛めっきを施した鋼板を円形に加工したバンドと吊り用ボルトとの組み合わせであり、口径が300mm以下の場合は、吊り用ボルトにかえて、亜鉛鉄板を帯状に加工したバンドでも可能である。
  • 立てダクトの支持は、1フロア1箇所とするが、階高が4mを超える場合には、中間に支持を追加する。

アングルフランジ工法・共板フランジ工法・コーナーボルト工法

  • アングルフランジ工法は、共板フランジ工法やスライドオンフランジ工法に比べ接合締付け力が大きい
  • 共板フランジ工法ダクトはアングルフランジ工法ダクトに比べ接合締付け力が劣るので、厚みと弾力性のあるガスケットを使用する。
  • 共板フランジ工法ダクトは、天井内の横走りダクトの吊間隔を2,000mm以下とし、アングルフランジ工法では3,640mm以下、スライドオンフランジ工法で3,000mmとする。
  • アングルフランジ工法では、低圧ダクト・高圧ダクトにかかわらず、同じサイズの場合、ダクトの吊り間隔は同じである。
  • アングルフランジ工法ダクトは、フランジ部の鉄板の折り返しを5mm以上とし、ダクト接合部の4隅にできる隙間をシール材等でふさぐ
  • コーナーボルト工法ダクトの接合フランジ部の4隅部は、空気漏れを防ぐためにシールを施す。
  • コーナーボルト工法ダクトのフランジ用ガスケットは、フランジ幅の中心線より内側に貼り付け、コーナー部を避けてオーバーラップさせる。
  • コーナーボルト工法ダクトの角部のはぜは、アングルフランジ工法ダクトの場合と同じ構造としてよい。
  • フランジ用ガスケットの厚さは、アングルフランジ工法ダクトでは3mm以上、コーナーボルト工法ダクトでは5mm以上を標準とする。

風量調節・排煙口・吹出口

  • パネル形の排煙口は、排煙ダクトの気流方向とパネルの回転軸が平行となる向きに取り付ける。
  • 吸込口へ向かう気流は、吹出口からの気流のような指向性はなく、前面から一様に吸込口へ向かう気流となるため、可動羽根や風向調節ベーンは不要である。
  • 誘引作用の大きい吹出口は、吹出し温度差を大きくとることができる。
  • ノズル形吹出口は、到達距離を長くとれ、騒音値も比較的小さく吹出し風速を大きくすることができる。
  • 線状吹出口は、風向調整ベーンを動かして吹出し気流方向を変えることができる。
  • パンカルーバーは、手動で気流の吹出し方向を自由に変えることができる。
  • 送風機とダクトの間には、送風機の振動をダクトに伝えないためにたわみ継手を使用する。
  • 送風機の吐出し口直後にエルボを取付ける場合、吐出し口からエルボまでの距離は、送風機の羽根径の1.5倍以上とする。
  • 送風機の吐出し口直後に風量調節ダンパーを設ける場合は、風量調節ダンパーの軸が送風機羽根車の軸に対し直角となるようにする。
  • 定風量ユニット(CAV)は、上流側の圧力が変動する場合でも、風量を一定に保つ機能を持っている。
  • 変風量ユニット(VAV)は、外部からの制御信号により風量を変化させる機能を持っている。
  • 変風量ユニット(VAV)は、気流が整流となるダクトの直管部で、ユニット入口長辺寸法の2倍以上の長さの直管が上流側にある位置に取り付ける。
  • 風量調節ダンパーは、対向翼ダンパーの方が平行翼ダンパより風量調節機能が優れている
  • 風量調節ダンパーの取付位置は、エルボ部よりダクト幅の8倍以上離れた直線部分とする。
  • シーリングディフューザー形吹出口は、中コーンを上げると拡散半径が小さくなる。
  • シーリングディフューザー形吹出口は、冷房時には、冷房効果をあげるため、中コーンを下げる。