令和4年度A[問題 No.10]

令和4年度A[問題 No.10]

[問題 No.10]音に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

⑴点音源から放射された音が球面状に一様に広がる場合、音源からの距離が2倍になると音圧レベルは約6dB低下する。

⑵NC曲線で示される音圧レベルの許容値は、周波数が低いほど大きい。

⑶マスキング効果は、マスクする音の周波数がマスクされる音の周波数に近いほど大きい。

⑷音速は、一定の圧力のもとでは、空気の温度が高いほど遅くなる。

令和4年度A[問題 No.10]解答

⑴適当である。
 点音源から放射された音が球面状に一様に広がる場合、点音源からの音の強さは、距離の2乗に反比例する。距離が2倍になると音の強さは1/4になり、音の強さのレベルは6dB減少する。

⑵適当である。
 NC曲線とは、周波数別に音圧レベルの許容値を示したものである。音圧レベルの許容値は、周波数が低いほど大きくなる。連続したスペクトルをもつ騒音をオクターブ分析して評価する。一般事務室(大部屋)の許容騒音のNC値はNC-45程度である。

⑶適当である。
 マスキング効果とは、音を聞こうとするときに、騒音が同時に存在すると、対象音が聞こえにくくなる現象であり、マスクする音とマスクされる音の周波数が近いほど、効果が大きくなる。また、高音が低音をマスクする程度より、低音が高音をマスクする程度の方が大きくなる。

⑷適当ではない。
音速は、一定の圧力のもとでは、空気の温度が高いほど速くなる。

正解:⑷