平成26年度A[問題 No.10]

平成26年度A[問題 No.10]

[問題 No.10]音に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

⑴ロックウールやグラスウールは、一般に、中・高周波数域よりも低周波数域の音をよく吸収する。

⑵音速は、一定の圧力のもとでは、空気の温度が高いほど速くなる。

⑶音圧レベル50dBの音を2つ合成すると、53dBとなる。

⑷人の耳で聞くことのできる音の周波数は、一般に、20~20,000Hzである。

平成26年度A[問題 No.10]解答

⑴適当ではない。
 ロックウール、グラスウール、じゅうたんは、中・高音域の音の吸音率が高い。薄いベニヤ板、ガラス等は、低周波数の音の吸音率が高い。薄い板状の吸音材は、板が共振する周波数で吸音率が最大になる。一般的に低周波の音は処理が困難である。

⑵適当である。
 音の速さは波長と周波数の積になる。
音速=波長×周波数
空気の温度が高いと速くなる、15℃の大気圧における空気中では340m/sとなる。

⑶適当である。
 音圧レベルの等しい2つの音を合成すると、元の音圧レベルに+約3dBとなり、音圧レベルの差が10dBの音を合成すると、元の音圧レベルに+約0.4dBとなる。60dBの音を4つ合成した場合、約66dBとなる。

⑷適当である。
 1秒間に振動する数を周波数といい、1周波数分の波の長さを波長という。人間の可聴域は20~20,000Hz程度であり、人間の感覚で、周波数の多い音は高い音として聴こえる。周波数の少ない音は低い音として聴こえる。

正解:⑴