令和2年度A[問題 No.15]

令和2年度A[問題 No.15]

[問題 No.15] 空調システムの省エネルギーに効果がある建築的手法の記述のうち、適当でないものはどれか。

⑴窓は、ひさし、高遮熱ガラス、ブラインド等による日射遮へい性能の高いものを採用し、日射熱取得を減らす。

⑵建物の平面形状は、東西面を長辺とした場合、長辺の短辺に対する比率を大きくする。

⑶屋上緑化は、植物や土壌による熱の遮断だけでなく、屋外空間の温度上昇を緩和する効果がある。

⑷外壁の塗装には、赤外線を反射し、建物の温度上昇を抑制する効果のある塗料を採用する。

令和2年度A[問題 No.15]解答

⑴適当である。
 省エネルギーに効果がある手法として、建物の熱的性能を高めることがあるが、基本は断熱と日射の遮へいである。

⑵適当でない。
 夏季における壁面の熱負荷は南北面よりも東西面の方が多い。したがって、長辺の短辺に対する比率が大きくなると熱負荷が著しくなる。
また、同じ床面積では、外壁面積が大きくなるほど外気温度の影響を受ける。

⑶適当である。
 緑葉は、庇などと異なり、表面温度がほとんど上昇しない特徴がある。したがって、遮へい物からの放射熱がほとんどない。

⑷適当である。
 外壁の色は日射吸収率の小さい明るい色が望ましい。

正解:⑵