建築学

骨材

モルタル又はコンクリートをつくるために、セメントや水と練り混ぜる砂や砂利のことを骨材という。

細骨材

10mm網のふるいで、全部通り、5mm網のふるいで質量で85%以上通過する骨材を細骨材という。

粗骨材

5mm網のふるいで質量で85%以上でとどまる骨材のこと。

粗骨材最大寸法

質量で骨材の90%以上が通るふるいのうち、最小寸法のふるいの呼び寸法で示される。

フレッシュコンクリート

水セメント比

フレッシュコンクリート又はフレッシュモルタルに含まれるセメントペースト中の水とセメントの質量比
$=\frac{単位水量}{単位セメント量}×100$(%)
・値が小さいと強度が大きい。
・値が小さいと中性化が遅い。
・値が大きいと強度低下する。
・値が大きいとひび割れを誘発することがある。
・単位セメント量が少ないほど、水和熱や乾燥収縮によるひび割れが少ない。

コンシステンシー

・変形又は流動に対する抵抗性のことをいう。

ワーカビリティ

・作業が容易にできる程度を表す。
・径が同じであれば、砕石を用いたコンクリートより、砂利を用いたコンクリートの方がワーカビリティが大きい。

スランプ

・高さ30cmの円錐形をした型枠に、コンクリートを打込み、型枠を引抜いた直後のコンクリート頂部の下がり。
・値が大きくなると強度が低下し、乾燥収縮によるひび割れが増加する。

鋼材

軟鋼の応力度-ひずみ度曲線

・比例限度とは、鋼材を引張ったときに生じる応力度とひずみ度が比例の関係にある限界の点をいう。
・弾性限度とは、引張力を取り除くと最終的には原点に戻る限界を表す点をいう。
・上降伏点とは、応力度が上昇から降下へと変化する点をいう。
・下降伏点とは、応力度が降下からほぼ一定へと変化する点をいう。
・最大強度とは、最大応力を示す点をいう。
・破断点とは、鋼材の破断を示す点をいう。

鉄筋工事

定着

・定着長さは、鉄筋の種類やコンクリートの設計基準強度、施工部位等により異なる。
・鉄筋径が大きくなるほど長くなる。
・梁の主筋を柱内に定着させる。
・柱の中心線を超えてから折り曲げる。

継手

・継手の位置は、応力の小さいところに設ける。
・直径の異なる鉄筋の重ね継手長さは、細い方の鉄筋径に所要の倍数を乗じた長さ以上とする。
・継手長さは、末端フックの長さを含まない。

かぶり厚さ

・柱は帯筋の外側から測定する。
・梁はあばら筋(スターラップ)の外側から測定する。
・基礎の捨てコンクリートは基礎の厚さに算入できない。

かぶり厚さ

・土に接する部分は大きくする。
・高温を受ける部分は大きくする。
・厚さの確保にはスペーサーを用いる。

コンクリート工事

打込み

・型枠内で横移動しない。
・打込み1層の高さは、40~50cm以下とする。
・吐出口と打込み面までの高さを1.5m以下とする。

打継ぎ

・梁及びスラブの打ち継ぎは、スパンの中央付近で鉛直に設ける。
・柱及び壁、スラブ、壁梁又は基礎の上端で水平に設ける。
・打ち継ぎ面は、仕切り板等を用いる。
・レイタンスを取り除く。