建築構造

曲げモーメント図

曲げモーメント図には以下のような特徴がある。
①集中荷重のみならば、作用点で折れ曲がり、直線で表される。
②等分布荷重のみならば、2次曲線となり、等変分布荷重の場合、3次曲線となる。
③荷重のない箇所は直線となる。
④材の引張側に発生する。

移動端(ローラー)
反力 縦方向のみ
回転端(ピン、ヒンジ)
反力 縦と横
固定端(フィックス)
反力 縦、横、回転

鉄筋コンクリートの配筋

梁の配筋

・主筋は材軸方向に配筋する。
・曲げモーメントに抵抗する。
・あばら筋(スターラップ)は主筋に対して直角方向に配筋する。
・せん断力に抵抗する。

柱の配筋

・主筋は材軸方向に配筋する。
・曲げモーメントと軸方向(圧縮力)に抵抗する。
・帯筋(フープ)は主筋に対して直角方向に配筋する。
・せん断力に抵抗する。

スラブの配筋

・主筋は短編方向に配筋する。
・副筋(配力筋)は長辺方向に配筋する。

壁の開口補強筋

・開口部の最大径が700mm以下とする。
・開口の周囲や隅角部を鉄筋で補強する。

梁貫通孔(位置)

・上下方向の位置は、梁せいの中心付近とする。
・梁中央部下端から梁せいの1/3の範囲に設けない。
・位置、原則、柱面から梁せいの1.5倍以上離す。
梁せいが600mmの場合
600×1.5=900
柱面から900mm以上離す

梁貫通孔(直径)

・孔の直径 梁せいの1/3以下とする。
H=750mmの場合
750÷3=250
孔の直径は250mm以下

梁貫通孔(間隔)

・孔が並列する場合の中心間隔は2つの孔径の平均値の3倍以上とする。

梁貫通孔(補強)

・上縦筋、縦筋、下縦筋、横筋、斜め筋で補強する。

梁貫通孔
位置 ①上下方向は、梁せいの中心付近とする。
②梁中央部下端から梁せい1/3の範囲に設けない。
③梁貫通孔の外面は、柱面から梁せいの1.5倍以上離す。
④剪断力の小さい位置に設ける。
直径 梁せいの1/3以下とする。
間隔 孔が並列の場合は、2つの孔の中心間隔を孔径の平均値の3倍以上にする。
補強 孔の径が梁せいの1/10以下かつ、150mm未満で、鉄筋を緩やかに曲げることにより開口部を避けることができる場合、補強筋を必要としない。