平成30年度A[問題 No.10]
[問題 No.10]音に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ロックウールやグラスウールは、一般的に、中・高周波数域よりも低周波数域の音をよく吸収する。
⑵音速は、一定の圧力のもとでは、空気の温度が高いほど速くなる。
⑶音の強さとは、音の進行方向に垂直な平面内の単位面積を単位時間に通過する音のエネルギー量をいう。
⑷NC曲線で示される音圧レベルの許容値は、周波数が低いほど大きい。
平成30年度A[問題 No.10]解答
⑴適当ではない
ロックウール、グラスウール、じゅうたんは、中・高音域の音の吸音率が高い。薄いベニヤ板、ガラス等は、低周波数の音の吸音率が高い。薄い板状の吸音材は、板が共振する周波数で吸音率が最大になる。一般的に低周波の音は処理が困難である。
⑵適当である
音の速さは波長と周波数の積になる。
音速=波長×周波数
空気の温度が高いと速くなる、15℃の大気圧における空気中では340m/sとなる。
⑶適当である
音の進行方向に垂直な平面内の単位面積を単位時間に通過する音のエネルギー量である。単位はW/㎡で表される。
⑷適当である
NC曲線とは、周波数別に音圧レベルの許容値を示したものである。音圧レベルの許容値は、周波数が低いほど大きくなる。連続したスペクトルをもつ騒音をオクターブ分析して評価する。一般事務室(大部屋)の許容騒音のNC値はNC-45程度である。
正解:⑴