平成28年度A[問題 No.1]
[問題 No.1]地球環境問題に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴オゾン層が破壊されると、太陽光に含まれる紫外線の地表への到達量が増大して、生物に悪影響を及ほす。
⑵指定フロン(HCFC)は、補充用を除き2020年までに、生産。輸出入が禁止されることになっている。
⑶HFC-134aは、オゾン層破壊係数0(ゼロ)の代替フロンとして開発されたが、地球温暖化係数が高いため普及していない。
⑷アンモニア(NH3)は、オゾン層破壊係数は大きいが、地球温暖化係数が0(ゼロ)の自然冷媒である。
平成28年度A[問題 No.1]解答
⑴適当である。
オゾンとは、酸素分子に紫外線等が作用して発生する気体であり、地球上の成層圏に存在する。
このオゾン層が、特定フロン等により破壊されると、太陽光線に含まれる有害な紫外線が地表に多く到達する。紫外線は人体の皮膚細胞を破壊するなど生物に悪影響を及ぼす。また、建築物に対してもコンクリートや塗装の劣化などの影響を与える。
⑵適当である。
⑶適当である。
種 類 | オゾン層破壊係数 | 地球温暖化係数 | |
特定フロン | CFC-11 | 1.0 | 4,750 |
指定フロン | HCFC-22 | 0.055 | 1,810 |
HCFC-123 | 0.02 | 77 | |
代替フロン | HFC-134a | 0 | 1,430 |
二酸化炭素:CO2 | 0 | 1 | |
アンモニア:NH3 | 0 | <1 |
⑷適当ではない。
アンモニア(NH3)は、オゾン層破壊係数がゼロで地球温暖化係数が1以下の自然媒体であるが、毒性があり、可燃性である。
正解:⑷