平成26年度A[問題 No.8]

平成26年度A[問題 No.8]

[問題 No.8]燃焼に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

⑴高発熱量とは、燃焼によって生じる蒸気の潜熱分を含んだ熱量である。

⑵一般に、気体燃料より固体燃料の方が理論空気量に近い空気量で完全燃焼する。

⑶空気過剰率が大きすぎると、廃ガスによる熱損失が増大する。

⑷燃焼ガス中の窒素酸化物の量は、低温燃焼時より高温燃焼時の方が多い。

平成26年度A[問題 No.8]解答

⑴適当である。
 燃焼により生じる水蒸気の潜熱分を含んだ発熱量であり、高発熱量(総発熱量、高位発熱量)で表す。燃焼により生じる水蒸気の潜熱分を除いた発熱量は低発熱量(低位発熱量)となる。

⑵適当ではない。
 燃料を完全燃焼するために、理論的に必要な最少空気量をいう。気体燃料は、固体燃料より、理論空気量に近い空気量で完全燃焼し、気体燃料は、液体燃料より、理論空気量に近い空気量で完全燃焼する。

⑶適当である。
$m=\frac{供給された空気量}{理論空気量}$

 適正値は、気体燃料<液体燃料<固体燃料となる。
空気過剰率が小さすぎると不完全燃焼となり、大きすぎると廃ガスによる熱損失が増大する。完全燃焼する範囲で小さくすることが必要である。

⑷適当である。
 燃料中の窒素成分が酸素と結びついて発生すし、燃焼ガス中の窒素酸化物は、低温燃焼時より高温燃焼時の方が多い。高温下の空気中、窒素と酸素の結合で発生する。

正解:⑵