平成23年度A[問題 No.10]

平成23年度A[問題 No.10]

[問題 No.10]音に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

⑴音の速さは、大気中では空気の温度が高いほど速くなる。

⑵ロックウールやグラスウールは、一般に、高音域よりも低音域の音をよく吸収する。

⑶一重壁の透過損失は、壁の単位面積当たりの質量が大きくなるほど大きい。

⑷NC曲線の音圧レベル許容値は、周波数が低いほど大きい。

平成23年度A[問題 No.10]解答

⑴適当である。
 音の速さは波長と周波数の積になる。
音速=波長×周波数
空気の温度が高いと速くなる、15℃の大気圧における空気中では340m/sとなる。

⑵適当ではない。
 ロックウール、グラスウール、じゅうたんは、中・高音域の音の吸音率が高い。薄いベニヤ板、ガラス等は、低周波数の音の吸音率が高い。薄い板状の吸音材は、板が共振する周波数で吸音率が最大になる。一般的に低周波の音は処理が困難である。

⑶適当である。
 一重壁の透過損失は、壁の単位面積当たりの質量が大きくなるほど大きくなる。

⑷適当である。
 NC曲線とは、周波数別に音圧レベルの許容値を示したものである。音圧レベルの許容値は、周波数が低いほど大きくなる。連続したスペクトルをもつ騒音をオクターブ分析して評価する。一般事務室(大部屋)の許容騒音のNC値はNC-45程度である。

正解:⑵