平成22年度A[問題 No.2]

平成22年度A[問題 No.2]

[問題 No.2]温熱環境に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

⑴有効温度(ET)は、ヤグローが提唱したもので、乾球温度、湿球温度及び気流速度に関係する。

⑵作用温度(OT)は、乾球温度、気流速度及び周囲の壁からの放射温度に関係するもので、実用上は周壁面の平均温度と室内温度との平均値で示される。

⑶等価温度(EW)は、乾球温度、気流速度及び周囲の壁からの放射温度に関係するもので、実用上はグロープ温度計により求められる。

⑷予想平均申告(PMV)は、大多数の人が感する温冷感を十5から一5までの数値で示すものである。

平成22年度A[問題 No.2]解答

⑴適当である。
 乾球温度、湿球温度及び気流速度において人が感じる体感温度の一種である。
無風で湿度100%の時に同じ体感を得る気温で表し、周壁からの放射の影響を考慮していない。
室温と壁の温度の差が少ない時に使用される。ヤグローが実験的に求めた温度である。

⑵適当である。
 乾球温度、気流温度及び放射温度で表す。
実用上、周りの壁面の平均温度と室内気温の平均値で表す。

⑶適当である。
 乾球温度、気流速度及び放射温度で表す。
実用上、グローブ温度計で測定する。

⑷適当ではない。
 熱的中立温度を予測し、人体の温冷感を+3からー3までの7段階で表示する。
気温、湿度、気流、放射温度、代謝量(作業強度)及び着衣量で表す。

正解:⑷