平成29年度A[問題 No.4]

平成29年度A[問題 No.4]

[問題 No.4]流体に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

⑴レイノルズ数は、慣性力と粘性力の比で表される無次元数であり、層流と乱流の判定の目安になる。

⑵粘性係数が一定のニュートン流体では、粘性によるせん断応力は速度勾配に反比例する。

⑶粘性流体の運動に影響を及ほす動粘性係数は、粘性係数を流体の密度で除した値である。

⑷密閉容器内に静止している流体の一部に加えた圧力は、流体のすべての部分にそのまま伝達される。

平成29年度A[問題 No.4]解答

⑴適当である。
 レイノルズ数:Reとは、管内の流体の流れが層流か乱流かを判断する数値である。
流れの慣性力と粘性力の比で表され、平均流速と管径に比例し動粘性係数に反比例する。

⑵適当ではない。
 粘性係数が一定のニュートン流体では、粘性によるせん断応力は速度勾配に比例する。

⑶適当である。
 粘性係数に比例し密度に反比例する。
以下の式で表される。
$動粘性係数=粘性係数÷密度$

⑷適当である。
 どの方向に対しても等しい性質を有している。これをパスカルの原理という。
密閉した容器内に静止している流体の一部に加えられた圧力は、全ての方向に等しく作用する。

正解:⑵