平成28年度A[問題 No.10]
[問題 No.10]音に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ロックウールやグラスウールは、 一般に、低周波数域よりも中・高周波数域の音をよく吸収する。
⑵音圧レベル50dBの音を2つ合成すると、53dBになる。
⑶音の大きさは、その音と同じ大きさに聞こえる1,000Hzの純音の音圧レベルの数値で表す。
⑷NC曲線の音圧レベル許容値は、周波数が高いほど大きい。
平成28年度A[問題 No.10]解答
⑴適当である。
ロックウール、グラスウール、じゅうたんは、中・高音域の音の吸音率が高い。薄いベニヤ板、ガラス等は、低周波数の音の吸音率が高い。薄い板状の吸音材は、板が共振する周波数で吸音率が最大になる。一般的に低周波の音は処理が困難である。
⑵適当である。
音圧レベルの等しい2つの音を合成すると、元の音圧レベルに+約3dBとなり、音圧レベルの差が10dBの音を合成すると、元の音圧レベルに+約0.4dBとなる。60dBの音を4つ合成した場合、約66dBとなる。
⑶適当である。
音の大きさは、その音と同じ大きさに聞こえる1,000Hzの純音の音圧レベルの数値で表示する。
⑷適当ではない。
NC曲線とは、周波数別に音圧レベルの許容値を示したものである。音圧レベルの許容値は、周波数が低いほど大きくなる。連続したスペクトルをもつ騒音をオクターブ分析して評価する。一般事務室(大部屋)の許容騒音のNC値はNC-45程度である。
正解:⑷