定風量単一ダクト方式
特徴
・送風量を一定にして、送風温湿度を変化させる。
・各室間で温湿度のアンバランスが生じやすい。
・部屋の用途変更、負荷の増加への対応が困難である。
・送風量が多いので、中間期の外気冷房が容易である。
自動制御
・電気集塵器は、空気調和機のファンと連動運転とし、二位置制御する。
・加湿器は、空気調和機のファンと連動し、室内又は還気ダクト内の相対湿度を検出して二位置制御する。
・外気取入及び排気ダンパーは、遅延制御とし、室内又は還気ダクト内の二酸化炭素濃度で比例制御とする。
・冷却塔のファンは、冷却塔の出口冷却水温度で二位置制御とする。
変風量単一ダクト方式
特徴
・VAV方式ともいわれ、空気調和機から送風された空気をVAVユニットで調整して吹き出す空調方式である。
・低負荷時に吹き出し風量が少なくなる。
・必要外気量、空気洗浄度の確保対策が必要である。
・温度ムラを生じやすい。
・個別又はゾーンごとの空気清浄度の調整は出来ない。
・冷房時の低風量状態では、コールドドラフトを生じやすい。
自動制御
・電気集塵機は、空気調和機のファンと連動とする。
・冷温水コイルの制御弁は、空気調和機の出口空気温度(給気温度)で比例制御する。
・空気調和機のファンは、給気ダクト内の静圧又は変風量ユニットの開度信号から、風量を演算して制御する。
・変風量ユニットは、室内の温度で比例制御する。
・外気取入及び排気ダンパーは、遅延制御とし、室内又は還気ダクト内の二酸化炭素濃度で比例制御する。
・冷却塔のファンは、冷却塔の出口冷却水温度で二位置制御とする。
ダクト併用ファンコイルユニット方式
・個別制御ができる。
・熱負荷変動の大きいペリメーターゾーンの負荷処理が容易である。
・高度な空気処理が困難である。
・全空気方式に比べて、送風量が少なく、搬送動力、ダクトスペースが小さい。
・外気冷房の降下を得にくい。
床吹き出し方式
・吹出口の位置変更や増設が容易である。
・冷房運転時の垂直方向温度差が大きい。
・天井吹出し方式に比べて、冷房運転時の吹き出し温度差を>大きく出来ない。
・浮遊粉塵量が少ない。