管径
共通事項
・30mm以上とする。
・トラップ口径以上とする。
・地中埋設及び地下の床下埋設は50mm以上が望ましい。
・雑配水管で固形物を排水する場合は50mm以上とする。
・汚水管(大便器)75mm以上とする。
器具排水負荷単位法
・各器具の同時使用率は、器具の種別による使用頻度や使用形態、使用特製等を考慮して器具排水負荷単位を決める
・大便器は、公衆用(6,8)と私室用(4)で異なる。
・大便器(洗浄弁)に接続する排水横枝管は、2個以下の接続で75mm以上、3個以上の接続で100mm以上とする。
排水横枝管、排水横主管
勾配
管径[mm] | 最小勾配 |
65以下 | 1/50 |
75,100 | 1/100 |
125 | 1/150 |
150~300 | 1/200 |
その他事項
・断面平均流速は0.6m/s以上、1.5m/s以下とする。
・排水横枝管の合流は45°以内の角度で水平に近い勾配とする。
・階層が多い場合の最下階の排水横枝管は、単独で排水ますまで配管する。
・排水横主管上で排水立て管から、十分距離を確保して合流させる。
・管径は排水立て管より大きくする。
・通気伸長方式の場合、排水立て管底部より3m以内に曲がりを設けない。
排水立て管
ブランチ間隔
・排水立て管に接続する各階の排水横枝管又は排水横主管の間隔の鉛直距離が2.5mを超える排水立て管の区間をいう。
・ブランチ間隔が10以上となる排水立て管は、最上階から数えてブランチ間隔10以内ごとに結合通気管を設ける。
オフセット
・建築構造や他の設備の都合等により、排水立て管の位置を平行移動する目的で、ベンド継手等で構成される排水管の移行部分をいう。
・高層建築物における排水立て管内の排水流速を減じる目的で設けるものではない。
・排水立て管に対して45°以下の場合、排水立て管とみなして管径を決定する。
・排水立て管に対して45°を超える場合、排水横主管とみなして管径決定する。
・上下600mm以内に排水横枝管や器具排水管を接続しない。
トラップ
排水トラップの深さ(封水深)
・器具排水口からウエアまでがを600mm以下とする。
・ディップとウェアは50mm以上100mm以下とする。
サイホン式トラップ
・Sトラップ・Pトラップ・Uトラップは、トラップ内の自掃作用がある。
・小型で構造が簡単だが自己サイホン作用により、封水が破られやすい。
非サイホン式トラップ
・ドラムトラップは脚断面積比がサイホン式トラップに比べ大きく破封しにくい。
・他にベルトラップ・ボトルトラップがある。
二重トラップ
・同一排水系統に2個のトラップを設けること。
・トラップ機能をあわせもつ阻集器にトラップを設ける場合は二重トラップになる。
・排水トラップが付いている流し台の排水管は、トラップますを設置しないで直接排水ますに接続する。
破封要因
自己サイホン作用
・衛生器具自身の排水によるサイホン作用により、封水が配水管側に吸引されて少なくなる
・器具排水口からトラップウエアまでの鉛直距離を600mm以下にする。
・対策として各個通気方式を採用する。
吸出し作用(誘導サイホン作用)
・トラップ出口側の排水管内圧力が負圧の場合は封水し排水管側に吸引される。
吸出し作用
・トラップ出口側の排水管内圧力が正圧の場合は封水が器具側に吹出す。
間接排水
排水口空間
・水飲み器等の飲料用機器や食器洗浄機等の厨房機器の排水は排水口空間による間接排水とする。
・排水口解放による間接排水とすることができない。
・管径65mm以上の間接排水管とする。
・飲料用貯水タンクは排水口空間を150mm以上とする。
排水口開放
・間接排水管を、水受け容器又は排水器具のあふれ縁より低い位置(できるだけ浅い位置)で開口させること。
・冷却塔や空気調和機器等の排水は排水口空間又は排水口開放による間接排水とすることができる。
掃除口
設置
・排水横枝管及び横主管の起点部に設置する。
・横走り排水管の径が100mm以下の場合は15m以内ごとに設置する。
・横走り排水管の径が100mmを超える場合は30m以内ごとに設置する。
・45°を超える角度で方向を変える箇所に設置する。
・排水立て管最下部又はその付近に設置する。
・最上部に設置する。
・排水の流れと反対又は鉛直方向に開口させる。
排水槽
構造
・底部の勾配は1/15以上1/10以下とする。
・吸込みピットはポンプから周囲、下部200mm以上離す。
・通気管の管径は50mm以上、直接単独で大気に開放する。
・マンホールは直径60cm以上、密閉型の防臭ふたとする。