ダクト

ダクト

設計

・等摩擦法(定圧法)で設計するダクト系は、単位長さ当りの摩擦損失を一定になるように計算するため、末端に行くほど摩擦損失が大きくなり吹出量が少なくなる。そのため、設計風量を確保するためには、定風量装置(CAV)や風量調節ダンパー(VD)を設けて、各吹出口での圧力差を緩和し、吹出風量を調節する必要がある。
・低圧ダクトとは、運転時の内圧が負圧-500Pa以上で静圧が500Pa以下となる。
・材料・断面積・風量が同じ場合、円形ダクトの方が長方形ダクトより単位摩擦抵抗が小さい。
・防火ダンパーのヒューズ作動温度は、排煙ダクト用280℃、一般系統は72℃、厨房排気系統は120℃となる。

スパイラルダクト

・スパイラルダクトは、亜鉛鉄板をスパイラル状に外甲はぜがけしたものである。
・寸法が規格化されている。
・高圧ダクトにも適応できる。
・長さが自由である。
・接続が簡便である。
・板厚が薄いにもかかわらず、外甲はぜが補強の役目を果たし強度が強い。

たわみ継手

・空気調和機、送風機などとダクトまたはチャンバーを接続する場合に、振動の伝播を防止するために使用する。
・両端のフランジ間隔は150mm以上とする。
・たわみ部が負圧になる場合、正圧部が全圧300Paを超える場合などには、補強用のピアノ線等を挿入する。