防食
- 溶融めっきは、金属を高温で溶融させた槽中に被処理剤を侵漬したのち引き上げ、被処理剤の表面に金属被覆を形成させる防食方法である。
- 金属溶射は、加熱溶融した金属を圧縮空気で噴射して、被処理材の表面に金属被覆を形成させる防食方法である。
- 配管の防食に使用される防食テープには、防食用ポリ塩化ビニル粘着テープ、ペトロラタム系防食テープがある。
- 電気防食法における外部電源方式では、直流電源装置から被防食体に防食電流が流れるように、直流電源装置のマイナス端子に被防食体を接続する。
- ステンレス鋼管の溶接は、内面の酸化防止として管内にアルゴンガスを充てんして行う。
- 配管用炭素鋼鋼管の管の腐食速度が増大する要因は、phの値が中性域よりも低ph、密閉系の配管で水温が高い、溶存酸素濃度が高い、高度が低い軟水の場合があげられる。
- 冷温水管に用いる呼び径100A以下の配管用炭素鋼鋼管は、溝状腐食のおそれの少ない鍛接鋼管を使用する。
- 給湯用銅管は、管内流速を1.5m/s以下とし、曲がり部直近で発生するかい食を防止する。
- ステンレス鋼管に接続する青銅製仕切弁は、弁棒を黄銅製として脱亜鉛腐食を防止する。
- 電縫鋼管は、鍛接鋼管に比べて溝状腐食が発生しやすい。
- 蒸気管に使用した鋼管に発生する腐食は、往き管より還り管に発生しやすい。
- 開放系冷却水管では、スケールの形成による腐食の抑制があるが、酸素濃淡電池による局部腐食が発生する場合がある。
- コンクリート中の鉄筋とコンクリート壁を貫通する土中埋設鋼管が接続することによって生じるマクロセル腐食では、建物近傍の埋設鋼管が腐食する。
- 銅管に設けられた青銅製仕切り弁の脱亜鉛腐食は、青銅製の弁本体より黄銅製の弁棒に発生しやすい。
- 給湯管に使用した銅管に発生する潰食は、流速が早いほど発生しやすい。
- 一対の電極のうち、電位の高い方の電極(プラスの電極)は陽極であり、電位の低い方の電極(マイナスの電極)は陰極となり、異種金属の水中接触陽極が腐食する。
- イオン化傾向とは、金属が金属イオンを含む溶液と接したときに、金属の一部が陽イオンとして溶液中に溶出する程度をいう。
- 亜鉛は、鉄よりもイオン化傾向が大きく、腐食しやすい。
- 電食とは、外部電源から漏れた迷走電流が金属体に流入し、その電流が金属体から流出する箇所に局部的に発生する腐食をいう。
- 選択腐食とは、合金成分の一部が溶解して、多孔性となる腐食をいう。
- 孔食とは、不動態皮膜の局部的破壊による孔状の腐食が起こる事をいう。
- 粒界腐食とは、金属の結晶間の境界が選択的に腐食することをいう。
- 異種金属の接触腐食では、電極電位差により卑な金属が腐食する。
- SUS444製貯湯タンクには、電気防食を行わない。
- SUS304製受水タンクの応力腐食は、圧縮応力のかかる部分より引張応力のかかる部分に発生しやすい。