平成23年度A[問題 No.1]

平成23年度A[問題 No.1]

[問題 No.1]地球環境問題に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

⑴オゾン層が破壊されると、太陽光に含まれる有害な紫外線がそのまま地表に到達して、生物に悪影響を及ほす。

⑵京都議定書では、日本が他国に協力して実施した事業における温室効果ガスの削減量は、日本の削減実績に繰り入れることができる。

⑶建築物の二酸化炭素排出量を一般的なライフサイクルで見ると、建築物の設計。建設段階、運用段階、改修段階、廃棄段階のうち、設計・建設段階が全体の過半を占めている。

⑷二酸化炭素、メタン等の温室効果ガスのうち、大気中に存在するガス総量としての地球温暖化への影響度が最も大きいのは、二酸化炭素である。

平成23年度A[問題 No.1]解答

⑴適当である。
 オゾンとは、酸素分子に紫外線等が作用して発生する気体であり、地球上の成層圏に存在する。
このオゾン層が、特定フロン等により破壊されると、太陽光線に含まれる有害な紫外線が地表に多く到達する。紫外線は人体の皮膚細胞を破壊するなど生物に悪影響を及ぼす。また、建築物に対してもコンクリートや塗装の劣化などの影響を与える。
⑵適当である。

⑶適当ではない。
 建築分野における地球温暖化に着目した評価では、ライフサイクルを通じての二酸化炭素の発生量を定量化したものであるLCCO2(ライフサイクル二酸化炭素排出量)がよく知られている。事務所用途の建築物の二酸化炭素排出量をライフサイクルでみると、一般的に、設計・建設段階、運用段階、改修段階、廃棄段階のうち、運用段階が全体の過半を占めている。
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⑷適当である。

正解:⑶