令和2年度A[問題 No.2]
[問題 No.2]冬季暖房時における外壁の室内側表面結露及び内部結露に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴室内側より屋外側の面積が大きくなる建物出隅部分は、他の部分に比べ室内側の表面温度が低下するため、表面結露を生じやすい。
⑵窓ガラス表面の結露対策として、カーテンを掛け、窓ガラスを露出させないことが有効である。
⑶繊維系断熱材を施した外壁における内部結露を防止するため、断熱材の室内側に防湿層を設ける。
⑷外壁を構成する仕上げ材の内部空隙における水蒸気分圧を、その点における飽和水蒸気圧より低くすると、内部結露を防止することができる。
令和2年度A[問題 No.2]解答
⑴適当である。
室内側の隅の部分(出隅)は、他の部分より伝熱量が増すため、表面結露を生じやすい。
⑵適当ではない。
窓ガラス面にカーテンを掛け、暖かい室内空気の流動を少なくすると、ガラス表面の熱伝達率が小さくなり、ガラス表面の温度が低下し結露を生じやすくなる。
⑶適当である。
ロックウールなどの繊維質の断熱材は吸湿性があり、内部結露による吸湿を防止するため、防湿層を設ける。
⑷適当である。
内部結露の防止には、内部各点の水蒸気圧がその点における飽和水蒸気圧より小さくする必要がある。
正解:⑵