平成30年度A[問題 No.2]

平成30年度A[問題 No.2]

[問題 No.2]温熱環境に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

⑴人体の代謝量はメット(met)で表され、1metは椅座(いざ)安静状態の代謝量で単位体表面積(m2)当たり概ね100Wである。

⑵人体は周囲空間との間で対流と放射による熱交換を行っており、これと同じ量の熱を交換する均一温度の閉鎖空間の温度を作用温度(OT)という。

⑶新有効温度(ET*)は、湿度50%を基準とし、気温、湿度、気流、放射温度、代謝量(met)及び着衣量(clo)のつの要素を総合的に評価した温熱環境指標である。

⑷予想平均申告(PMV)は、大多数の人が感ずる温冷感を+3から-3までの数値で示すものである。

平成30年度A[問題 No.2]解答

⑴適当ではない。
 運動や身体活動の強度の単位であり、人体の単位面積当たりの代謝量(58.2W/㎡)を示し、椅子座安静時の代謝量を1metとする。

⑵適当である。
 乾球温度、気流温度及び放射温度で表す。
実用上、周りの壁面の平均温度と室内気温の平均値で表す。

⑶適当である。
 気温、湿度、気流、放射温度、代謝量(作業強度)及び着衣量で表す。
湿度50%を基準とする。

⑷適当である。
 熱的中立温度を予測し、人体の温冷感を+3からー3までの7段階で表示する。
気温、湿度、気流、放射温度、代謝量(作業強度)及び着衣量で表す。

正解:⑴